2011年10月5日水曜日

ある少年

10月4日火曜日、午前6時55分、畑(旧安慶名付近)に鈴なりのゴーヤーが心配で盗られてないか出勤前に見に行った。
県道から畑に入るために、入口のチェーンを外さないといけないので歩道に車半分突っ込んで、車を降りた。
同時に少年が話かけてきた。

少年
「すいません。あの基地の名前は何ですか?」

「???、キャンプマクトリアスと言うよ。どうしたのかな?」
少年
「那覇に行きたいので、大きい道に行くにはどこに向えばいいですか?」
俺 
「東に500mも行けば安慶名十字路に出るな~(半べそ状態だったので)どこから来たのかな?」
少年
「実は、自分、壷川(那覇市)の居酒屋でバイトしてて、朝5時に終わってバスターミナルから5:55発のバスに乗ったんですけど、寝過ごしてしまい気づいて起きて、バスを降りたら川崎ってとこだったんです。それで、人に道を聞きながらここまで来たんですけど...」

「今、どこにいるか分からん訳だ。で、どこで降りるんだったのかな?」
少年
「天久です。」

「はっ、...(壷川から天久までだいたい2.5㌔、寝過ごして35㌔、約1時間寝込んでた訳か!)君はついてるね、俺は新都心にこれから通勤するんだけど、乗っていくか。」
少年
「は、はい!ありがとうございます。お願いします!」

「歳はいくつか。どこで降ろせばいいのかな?ここから那覇の天久というと58号挟んで右、左とあるが...」
少年
「歳は17歳です。デポの近くです。」

「わかった。着いたら起こすから眠っていいよ。」

沖縄北インターから高速入る前にご覧のとおり。




疲れ果てていたんだね。大人でも朝方までの仕事きついよな。

こいつ学校行ってないのかな、とか、
未成年者を朝方まで雇う居酒屋はいかがなものか、とか、
最低賃金は確保されているのか、とか老婆心が沸きつつ運転していたが、
皆さんそれぞれいろいろあることだから目を伏せておこうか。

眉を剃った青いとこを除けば、うちの中3生と区別がつかないくらい幼いな~

8:20
少年のひざを軽くたたいて起こした。

「着いたよ。」
少年
「ザース!ほんとにありがとうごザーす」

「礼はいらぬ。名前だけは聞いておこうか。」
少年
「キンジョウルイトです。」

「がんばってね!」

がんばって、とは言ったものの、何を頑張って欲しいのか言った俺が分からない。
人助けをした?かも知れない、が、甘やかして育てている自分の子と重なって、なんとなく刹那い気持ちが...少し...




N-KOKK

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