県道から畑に入るために、入口のチェーンを外さないといけないので歩道に車半分突っ込んで、車を降りた。
同時に少年が話かけてきた。
少年
「すいません。あの基地の名前は何ですか?」
俺
「???、キャンプマクトリアスと言うよ。どうしたのかな?」
少年
「那覇に行きたいので、大きい道に行くにはどこに向えばいいですか?」
俺
「東に500mも行けば安慶名十字路に出るな~(半べそ状態だったので)どこから来たのかな?」
少年
「実は、自分、壷川(那覇市)の居酒屋でバイトしてて、朝5時に終わってバスターミナルから5:55発のバスに乗ったんですけど、寝過ごしてしまい気づいて起きて、バスを降りたら川崎ってとこだったんです。それで、人に道を聞きながらここまで来たんですけど...」
俺
「今、どこにいるか分からん訳だ。で、どこで降りるんだったのかな?」
少年
「天久です。」
俺
「はっ、...(壷川から天久までだいたい2.5㌔、寝過ごして35㌔、約1時間寝込んでた訳か!)君はついてるね、俺は新都心にこれから通勤するんだけど、乗っていくか。」
少年
「は、はい!ありがとうございます。お願いします!」
俺
「歳はいくつか。どこで降ろせばいいのかな?ここから那覇の天久というと58号挟んで右、左とあるが...」
少年
「歳は17歳です。デポの近くです。」
俺
「わかった。着いたら起こすから眠っていいよ。」
沖縄北インターから高速入る前にご覧のとおり。
こいつ学校行ってないのかな、とか、
未成年者を朝方まで雇う居酒屋はいかがなものか、とか、
最低賃金は確保されているのか、とか老婆心が沸きつつ運転していたが、
皆さんそれぞれいろいろあることだから目を伏せておこうか。
眉を剃った青いとこを除けば、うちの中3生と区別がつかないくらい幼いな~
8:20
少年のひざを軽くたたいて起こした。
俺
「着いたよ。」
少年
「ザース!ほんとにありがとうごザーす」
俺
「礼はいらぬ。名前だけは聞いておこうか。」
少年
「キンジョウルイトです。」
俺
「がんばってね!」
がんばって、とは言ったものの、何を頑張って欲しいのか言った俺が分からない。
人助けをした?かも知れない、が、甘やかして育てている自分の子と重なって、なんとなく刹那い気持ちが...少し...
N-KOKK
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