2012年2月12日日曜日

手紙


大学4年の時、バイトしてワープロを買った。
いつからか、卒論の手書きはなくなっていた。仕方がなかった。
パソコンは文系の学生にとってはゲーム機のようなもので、研究室の教授のやつで「信長ゲーム」みたいのをやっていた記憶が微かに残っている。

以後、まともに手紙なんて書いた記憶がない。
強いて思い出すと、アルゼンチンの叔父や従兄弟に簡単な英文を書いて送ったくらいか。
それから、インターネットやら携帯が普及してますます縁遠いものとなった気がする。

同窓会は終わったが、まともに誰かと会話した感じがない。先生方とは少しはしたかな~
ナチブサー英夫が舞台で泣くもんで、不覚にも貰ってしまった。

しっくりこないので、ここはフォローが大事と先生にお礼の手紙を書いてみようかと想った。
昼休みに安木屋に行き、体の良い便箋を買った。

下書きをしてみたら、とんでもない枚数になりそうだった。
字は汚いし、文脈も狂っているので躊躇したが、なぜか書きたかった。筆(ぺん)で書きたかった。

ただ、”ありがとう”が言いたかっただけなのに。








N-KOKK

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